栃木の国保 Vol.71 2021.1/ NEW YEAR

巻 頭 言 高根沢町長 加 藤 公 博 30 29 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 1 明けましておめでとうございま す。皆 様におかれましては、健やかな る新春を お迎えのこととお慶び申し上げ ます。 昨年の新型コロナウイルス感染 症の世 界的な流行は、医療や社会・経 済活動に 大きな影響を及ぼしました。未 だ感染収 束の兆しが見えない中、行政に いても 経済情勢悪化に伴う税収の減少 が見込ま れております。本町におきま ても、住 民の健康を守ることを最優先に 考え、真 に必要な事務事業を実施するととも、 引き続き感染症対策に取り組ん でまいり ます。 国民健康保険は、我が国の「国 民皆保 険制度」の中核として、住民の 医療の確 保と健康の保持増進に大きく貢 献してき ました。しかし近年、加入者数 が減少す る一方で、高齢化や医療技術の 高度化に より医療費は増加の一途をたど っており、 制度を巡る情勢は厳さを増し ておりま す。こうした中、平成 年度に国保制度 改革が行われ、国の財政支援が 拡充され るとともに、都道府県が財政運 営の責任 主体となりました。新制度施行 から4年 目となる本年は、「財政運営 の都道府県単位化」の趣旨の さらなる深化が求められていると ころであります。加えて、今年3月か ら開始されるオンライン資格確認の本 格導入など、制度を取り巻く状況は大 きく変化しています。 本町では、平成 年度に、医療費抑制 対策として、町一丸となって 健康づくり を推進することを目的に「高 根沢町健康 づくりプロジェクト」が発足しました。 その一環として実施した「ラジオ体操・ みんなの体操講習会」等の取り組みが 評価され、昨年にはラオ体操優良団 体等表彰を受賞しました。その他にも、 保険税の収納率向上、医療費 適正化など の取り組みを着実に進め、国 保への「安 心」の確保に努めているところ です。 さて、高根沢町では、 「くらし 高ま る たかねざわ」をキャッチフレーズ に、さまざまな事業を展開しおりま す。昨年4月にリニューアルオープン した「道の駅たかねざわ 元気あっぷ むら」においては、宿泊やキャンプ体 験を楽しむことのできるグラン ピング施 設や、道の駅の機能と情報発信 の機能を 併せ持つ施設を活用し、 「ここにしかな い空間」を創出しています。ま た、令和 の大嘗祭において本町のお米が 献上され たことに注目が集まる中、献上 米「とち ぎの星」を用いた地域資源の認 知度向上 にも取り組んでいます。 「希望の持てる まちを後世に引き継いでいく」 ことをま ちづくりの基本理念し、各種 施策を推 進してまいます。 「安心」を確保する ― 国民健康保険制度の 構築に向けて ―

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