栃木の国保 Vol.70 2020.9/ AUTUMN

巻 頭 言 那須塩原市長 渡辺 美知太郎 4 36 栃木県国民健康保険団体連合会「栃木の国保」 1 那須塩原市は、首都圏から約150 ㎞の栃木県北部に位置し、広大な那須 野が原北西一帯を占めています。山 岳部には塩原温泉郷、板室温泉、そし て三斗小屋温泉の 地を有し、箒川 沿いの塩原渓谷や沼ッ原湿原では、初 夏の新緑、秋の紅葉など四季折々の多 彩な表情を見ることができます。 また、本市は酪農が盛んで生乳の産 出額は全国第 位を誇ります。他にも 「那須塩原ブランド」をはじめ、特色あ る農林水産品や特産品が生産されてい ます。豊かな自然と人に恵まれた本市 は、農業、観光業、商業、工業など多 彩な産業が展開され、人や物が行き交 う交通の拠点としても発展してきまし た。本市ならではの資源を絶やすこと なく、「持続可能なまちづくり」の考え 方を踏まえ、各事業・取組付加価値 を高め、成長力の向上に努めております。 さて、国民健康保険は、新たな国保 制度が施行されて3年目 を迎えます。昭和 年の国 民皆保険以来の大改革ではあり ましたが、大きな混乱もなく円滑な事 業運営が行われていると感じておりま す。国民健康保険事業を県市町が共 同で運営していくなかで、財政運営の 健全化や県内保険料(税)の統一につ いての議論が幾度となく重ねられてき ました。地域によって、市町によって、 国民健康保険事業おける課題は様々 です。それぞれの課題認識をすり合わ せながらより良い国保運営を実現しな ければりません。令和3年度の栃木 県次期運営方針の改定に向けて、一市 町として、国保運営一員として、役 割を果たせるよう努めてまいります。 また、日本の保険医療制度全般にお いて、高齢化の進行に伴医療費の増 大など、早急に取り組むべき課題が山 積しております。市町保険者は、地 域住民に身近なところで健康支援・健 康相談ができることが強みす。現在、 市民の健康寿命の延伸のため「高齢者 の保健事業と介護予防の一体的な実 施」に向けて、国保部門、健康増進部門、 介護部門との連携強化を進めていると ころです。市保険者として、将来にわ たって健康に暮らせる「持続可能なま ちづくり」の実現を目指し、各種施策 に取り組んでまいります。 将来にわたって健康に暮らせる 「持続可能なまちづくり」の 実現を目指して

RkJQdWJsaXNoZXIy ODQ0MTk3